白い歯は健康的で明るいイメージを持たれます。
しかし毎日歯みがきをしているにもかかわらず歯が黄ばんで見える、汚れが目立つといった悩みは出てきます。
そこで、ホワイトニングに興味を持っているという方もいるかと思います。
しかし一方で、歯がしみて痛そう、知覚過敏になるのではないかと不安も感じるかもしれません。
果たして本当に知覚過敏になってしまうのか紹介します。
目次【記事の内容】
歯を白くするには?
ホワイトニングとは、歯の表面に付着した色素を落としてブリーチ(漂白)するもので、審美歯科などで施術を受けることができます。
その種類は大きく2つに分けることができ、歯科医院で歯科医師などの有資格者によって施術を受けるオフィスホワイトニングと、歯科医院に通院後、自宅で手軽にできるホームホワイトニングがあります。
どちらも薬剤を歯に塗り、歯の表面に付着している色素を落とすものですが、効果が実感できるまでの時間や効果の持続期間、食事制限の有無など違いがあります。
大まかに言えば、オフィスホワイトニングでは濃度の高い薬剤を使うため、ほとんどの場合一度の施術で効果が実感できる反面、薬剤が歯にしみることや施術直後は色素がつきやすくなってしまうという点があります。
一方のホームホワイトニングは最初に歯科医院へ通院し、自分の歯並びに合わせたマウスピースを作ったら、後は自宅などでマウスピースに薬剤のジェルを塗り、口に装着して使用します。(薬剤を改めて追加で処方される際には通院が必要です。)
装着時間は2~8時間程度で寝ている間にできるものもあります。
効果が実感できるまでの期間は2~3週間と時間がかかりますが、ゆっくりと漂白していくため刺激が少なく、自然な白さを目指すことが可能です。
知覚過敏って?
冷たいものを食べたり飲んだりしたときや、歯ブラシの毛先が歯に触れたときに痛みを感じることがあります。虫歯ではないのにこのような歯の痛みを感じる状態のことを「知覚過敏」と呼びます。
知覚過敏の原因は、歯の最も表面にあるエナメル層と呼ばれる層が薄くなることで起こります。
エナメル層の部分は外側から触れても痛みを感じることはありませんが、更に歯の内側にある象牙質という部分に触れると、その刺激は神経へと伝わり痛みを感じるようになります。
加齢などによって歯茎の位置が下がると象牙質の部分が出てきて痛みを感じやすくなることがあります。
また、歯が欠けたり摩り減ることによっても刺激を感じやすくなりますが、食べ物などの影響で口の中が酸性に傾き、その酸によって簡単に溶かされてしまいます。
ホワイトニングによって知覚過敏が起こると考えられていた理由
知覚過敏は歯の表面にあるエナメル質が失われることによって起こります。
そのため歯の表面に付着している色素を落とすホワイトニングでも起こるのではないかと心配になる方もいるでしょう。
実際、施術中に歯の痛みを感じるという方はいます。
しかし、それは薬剤によって歯の水分量が減ることによって起こる一時的なもので、長くても1日程度で痛みは無くなると言われています。
ホワイトニングで主に使用されている薬剤は過酸化水素というものです。
過酸化水素が歯の表面に付着している色素を分解し、無色にしてくれるために歯が白く見えるという仕組みです。
歯を傷めるイメージがあるかもしれませんが、ホワイトニングをしたからといって知覚過敏になるということは絶対ではありません。
まとめ
知覚過敏は歯の表面にあるエナメル質が減少ことによって起こります。
しかし、現在行われているホワイトニングでは歯を傷めるようなことはありません。
歯に亀裂や虫歯があったり知覚過敏になりやすい人かを歯科医院で診てもらい、薬剤もそれに合わせて濃度の低いものを選んでくれるところもあります。
痛みが出るか不安だという人はまず歯科医院に相談してみることをおすすめします。