歯のエナメル質が摩擦してしまう原因とその修復について。

頬を手で押さえる女性

歯のエナメル質は外側を覆っている硬い層のことです。

体のなかで最も硬い組織ではあるものの、時間の経過とともに摩擦していきます。

摩擦する原因は多岐にわたっており、さらに摩擦するとどうなるかも覚えておくべき点です。

さらに、修復についても覚えていきましょう。歯の健康を守るうえでエナメル質が担う役割は大きいです。

 

歯のエナメル質の役割とは

 

エナメル質は刺激に敏感な内部の層に触れないように保護する役割を担っており、失われると下にある層が保護されない状態になります。

進行すると完全になくなって象牙質が露出する状態になります。

また、傷ついている場合や汚れている場合は歯がくすんで見えてしまい、美しさが損なわれるのも問題点です。

体のなかで最も硬い組織ではあるものの、デリケートでもあります。

目に見えないミクロの傷がついてしまうこともあります。

ミネラルが溶けだして脱灰という状態になると、自己修復ができず虫歯が多くなってしまうため、いかにエナメル質を守るかが肝心です。

口を手で押さえる女性

摩擦してしまう原因は大きく3つ

 

エナメル質が摩擦してしまうことで象牙質が露出してしまって知覚過敏の原因になります。

摩擦を防ぐことが大切であり、原因は大きく3つあります。

まず、歯ぎしりです。摩擦して内側の象牙質が露出してしまうため、歯ぎしりをしてしまう癖がある方は特に要注意です。

ハミガキにおいても強すぎる場合は摩擦してしまう理由になります。

とにかく優しく掃除をするという感覚が大切です。

食べものや飲みものに含まれる酸で徐々に摩擦していく酸蝕歯にも注意が必要です。

酸味のある食べものや飲みものを口にすることが多い方は、フッ素入りのハミガキ粉を利用してのハミガキをしましょう。

上記の3つの原因はすべて日常で起こりえるものです。

ちゃんと予防してもすでに失った歯のエナメル質は再生する能力がありません。

歯科医師に足を運んで早い段階で診断するのが肝心です。

しかし、脱灰である場合はミネラルの補給によって再石灰化することもあります。

脱灰や再石灰化のバランスで修復をすることはできます。

 

歯のエナメル質を守るための工夫

 

歯のエナメル質を守るためにはよく噛んで唾液がたくさん出る食事を心がけるべきです。

唾液の働きによって自然に修復されることもあるためです。

食事後には歯のケアを怠らないようにもしましょう。

ハミガキをするのが望ましいものの、仕事中や移動中の場合はできないこともあるはずです。

口をゆすぐだけでもケアとなります。

食事をするときにはダラダラとすると口内は酸性に傾きやすくなるのも覚えておいた方がよいでしょう。

歯の健康を守るためにはエナメル質のケアが大切になります。

食べものや飲みものを食べたり飲んだりしたときに染みると感じる場合はすでに失われつつあるかもしれません。

本格的な予防や改善をしていくためには歯科医院での治療が最も確実です。

費用はかかってしまうものの、歯の健康を守るための重要な要素となるため、妥協しない方がよいといえます。

早い段階で診断できるため、定期的な検査を受けるようにしましょう。

白く美しい口元をキープしていくためには、失ってから対応するのでは遅いです。

歯を磨く親子

まとめ

 

歯のエナメル質が失われてしまうと、知覚過敏の原因になります。

歯がくすんで見えて美しさにおいても大きなマイナスです。

摩擦にどんどんよって失われていくため、原因を探って予防に努めるのが肝心となります。

日々の生活のなかでちょっとした工夫で予防につながります。再生する機能はないため、失う前に対処することを考えるべきです。

食べものや飲みものを食べたり飲んだりしたときに染みるという症状が出た場合は、歯科医院での治療を受けた方がよいでしょう。