ホワイトニングで歯が白くなる仕組みとは?

笑顔の医者の女性

歯のホワイトニングいよって白くなる仕組みはホワイトニングの「方法」によって異なります。

実際にホワイトニングの方法としては2種類ありそれぞれどのような仕組みで白くなっていくのか。

そしてホワイトニング後に歯の色が戻ってしまう後戻りもなぜ起こってしまうのか解説していきます。

 

目次【記事の内容】

薬剤を使用したホワイトニングの仕組み

 

薬剤を使用したホワイトニングの仕組みは、過酸化水素という薬剤を使用しホワイトニングをする方法になります。

過酸化水素は有資格者(歯科医師・歯科衛生士)のみ扱うことのできる薬剤です。

過酸化水素は漂白効果が高いことが特徴です。

歯医者の器具

過酸化水素の効果

過酸化水素の効果は着書した色素の分解と表面を磨りガラス状にすることです。

 

歯に着色した色素を分解する

 

過酸化水素は歯の表面に着色した色素を分解することで黄ばんでしまった歯をホワイトニングしていく効果があります。

 

歯の表面をすりガラス状にする

 

過酸化水素は歯の表面のエナメル質をすりガラス状に構造変化させる作用があります。

歯は2層構造になっており、表面にエナメル質、内部に象牙質という組織で構成されています。

エナメル質が無色透明、象牙質は黄色です。

(特に日本人は象牙質が黄色い傾向にあります。)

ですので、エナメル質の厚さが薄かったりすると内部の象牙質が見え歯が黄色く見えてしまいます。

ですが、過酸化水素はエナメル質をすりガラス状にしてくれるため内部の象牙質が透けて見えてしまうのを防いでくれます。

 

薬剤を使用したホワイトニングのデメリット

 

過酸化水素は歯への刺激が強く、しみるような痛みを感じてしまうことがあります。

また、歯が一時的な脱水状態となり、食べ物の着色を吸収しやすい状態となってしまいます。ですので、ホワイトニング後24時間から48時間は食事制限が必要となります。食事制限は赤ワイン、カレー、ナポリタンなどの色の濃い食べ物の他に、喫煙も控える必要があります。

 

薬剤を使用したホワイトニングの種類

 

オフィスホワイトニング

 

オフィスホワイトニングは歯科医院などで有資格者(歯科医師・歯科衛生士)

によって行われるホワイトニングです。

過酸化水素を歯に塗布し、ホワイトニング専用の照射器で歯に光を当て、薬剤を活性化させることで歯をホワイトニングしていきます。

歯医者の口をゆすぐ器具

ホームホワイトニング

 

ホームホワイトニングは歯科医院でマウスピースを作成し、自宅でマウスピースに薬剤を塗布、装着して行うホワイトニングです。

薬剤は歯科医院にて処方され過酸化水素を使用します。

 

デュアルホワイトニング

 

デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行うホワイトニングとなります。ホワイトニング効果が高いのが特徴です。

 

薬剤を使用しないホワイトニング

 

美容サロンなどで行うことができるセルフホワイトニングという方法は酸化チタンという溶液を使用することで歯をホワイトニングしていきます。

酸化チタンにホワイトニング専用のLEDライトを照射することで光触媒という反応を起こしてホワイトニングしていきます。

薬剤ではなく溶液を使用しますので痛みを感じることなく食事制限も伴わないのが特徴です。

ボードを持つ女性

光触媒の効果

光触媒の効果は、汚れの分解と口臭予防です。

 

歯の表面の汚れを分解する

 

光触媒により歯の表面に沈着した汚れを分解し元々の自然な白い歯を取り戻すことが可能です。

 

口臭予防(※ブラッシングによる)

 

光触媒を用いたセルフホワイトニングではブラッシングを併用することで口内を浄化しますので口臭予防にも期待がされています。

 

薬剤を使用しないホワイトニングのデメリット

 

歯の表面の汚れを落としていく方法になるのでエナメル質が薄くなってしまっている方は効果を実感しにくい可能性があります。

 

ホワイトニングの後戻りとは

 

ホワイトニングを行なった後、外的要因によって歯が元の色に戻ってしまうことです。

ホワイトニングの後戻りの原因は主に2つです。

 

再着色による後戻り

 

色の濃い食べ物の食習慣によって、再び歯が着色してしまいます。

その際、せっかくホワイトニングで白くなった歯も元に戻ってしまうことがあります。

 

再石灰化による後戻り

 

すりガラス状に構造変化した歯の表面部分(エナメル質)も、時間の経過とともに歯が再石灰化していきます。

エナメル質はミネラルの消失と再形成(再石灰化)を繰り返しており、再石灰化の作用により元の構造へ戻っていき、色もどりが起きてきます。

 

色もどりの対策法

 

少しでも色もどりを防ぐために有効な対策が食後のうがいです。

食後に軽くでもいいのでうがいをすることで、着色の影響を軽減することが出来ます。

この時に歯磨きをしてしまうと唾液の分泌が抑制され、虫歯の原因となる可能性があるので食後30分は時間を空けてから歯磨きを行うようにすると良いでしょう。

 

まとめ

 

歯のホワイトニングの仕組みは2種類しかありません。

そして後戻りの対策も実はシンプルです。

仕組みを理解した上で、あなたにとって最適なホワイトニングをお選びいただければと思います。