毎日ハミガキをしているものの、実は磨き残しがあるという方も少なくありません。
磨けていない部分を見つけるには歯の染め出しを行うのが簡単な方法です。
しかし、歯の染め出しの方法について分からないと何も始まりません。
まずは方法を知り、さらに根本となる原理や確認方法についても覚えていきましょう。
目次【記事の内容】
歯の染め出しの基本的な方法
歯の染め出しの基本的な方法は、まずエプロンを用意して液が付かないように口のまわりにリップクリームやワセリンを付けましょう。
次に液を綿棒に付けて歯に軽くたたくように塗っていきます。
最後に水でうがいをして赤く染まっている部分を確認して完了です。
タブレットのものは細かくかみくだいて表面全体に塗っていくのがコツです。
汚れている箇所ほど濃い赤色に着色されるため、どの程度汚れが残っているかを確認するのはそう難しくありません。
磨き残しがあるのは大きさや形そして並び方が人それぞれ異なるためです。
自分ではちゃんと磨けていると思っても、実は磨き残しが多い場合も少なくありません。
ハミガキをするときのコツはさまざまな方向や角度で動かして磨くことにあります。
しかし、力を入れすぎるのはいけません。
あくまでも弱い力で少しずつ動かすことを意識しましょう。
完璧なハミガキをするのは難しいものの、磨き残しを少なくするのは努力次第で可能です。
赤く染まった歯垢をハブラシできれいに落としていき、どの箇所で磨き残しが多くなっているのかを確認しましょう。
歯の染め出しの根本原理について
プラークは粗な表面の部分と密な部分から成っており、塗布するとまず色素は粗な表面から侵入します。
次に密な部分に侵入し、プラークの元であるたんぱく質や多糖類と結合します。
歯や歯茎に色素が浸透しないからこそ、プラークだけが染め出される原理です。
2色性の染め出し剤を使った場合は古いプラークは青色となり、新しいプラークは赤色に染まります。
どちらであっても現在付着しているプラークを確認できて、今後の正しいハミガキの方法を知るチャンスとなります。
ドラッグストアで簡単に染め出し液を購入できるため、興味関心を抱く方はまずは試してみるのがよいでしょう。
歯科医院で口の健康状態のチェックをしよう
磨き残しが多くなると、その箇所の健康を維持していくのが難しくなってしまいます。
自分の口内の健康を守っていくためには、毎日のハミガキを行っていくのが基本です。
しかし、磨き残しが思っている以上に多いという方も少なくありません。
口の健康状態にすでに問題があるという方もいる可能性はあります。
そのため、半年に一度は歯科医院で口の健康状態のチェックをしましょう。
ハミガキのやり方にどういった問題があるのかを知るチャンスにもなります。
磨き方の癖や下手な部分を調べるよりも、歯科医師の指導を仰いだ方が効果的です。
磨き残しがある場合は磨き方を改善する必要があります。
歯の治療が必要になってから歯科医院に足を運ぶのではなく、毎日のハミガキを基本としていかに予防するかを意識した方がよいでしょう。
歯の染め出しは自分のハミガキのやり方の問題点を知るにあたって効果的な方法です。
まとめ
歯の染め出しの方法の至って簡単です。
必要な道具を用意し、手順に沿って行っていきましょう。
2色性の染め出し剤を使うと古いプラークと新しいプラークも判別することができます。
根本となる原理も理解するのはそう難しくはないはずです。
磨き残しが多くなると口内の健康維持が難しくなり、どこに問題点があるのかを確認しましょう。
毎日のハミガキは口内の健康を守るうえでの基本であり、治療を第一とせずに予防を第一と考えて取り組みましょう。