あなたはドライマウスという言葉を知っていますか?
ドライマウスとは、口の中が粘ついたり乾いたりする「口腔乾燥症」のことを指します。
たかが乾燥と思いがちですが、実はその中に怖い病気が隠れてることもあるんです。
ドライマウスについて、正しい知識と対策法を知りましょう。
目次【記事の内容】
症状とはどのようなものか
では、どのような症状が出たらドライマウスと言うのでしょうか。
口が乾いていると感じる状態が3ヶ月以上続いていたり、乾いた食べ物を食べる時に水を飲まなければよく飲み込めなかったり、口の中が粘ついたりしたら危険サインです。
その他にも、あごの下が腫れたり、口臭がしたり、夜中に何度も水を飲んだり、舌がヒリヒリするという症状がある場合は要注意と言えるでしょう。
これらは全て、この症状によって口の中の唾液が減り、乾燥することによって起こる症状なのです。
その患者数は、およそ800万人以上だと言われています。
特に30代以上の中年女性に多く見られ、対策が必要だと考えられています。
唾液は健康を保つために重要
なぜ良くないのかと言うと、唾液には大切な役目がいくつもあるからです。
唾液には消化を促進する作用があり、胃や腸で食べ物が消化・九州されるのを助ける働きがあります。
さらに、虫歯菌や雑菌が口内で繁殖するのを防いだり、歯が酸によって溶けてしまうのを防止する効果もあります。
唾液が少ないと、虫歯や歯周病にかかるリスクが大幅に上がってしまうのです。
ドライマウスの原因とは
ドライマウス対策の前に、まずはドライマウスが起こる原因について知っていきましょう。
ドライマウスは、老化、ホルモンや自律神経の乱れ、筋力の低下、ストレス、喫煙、薬の副作用などで起こると言われています。
しかしその他にも、糖尿病や脳血管障害、シェーグレン症候群など、怖い病気の症状の一つである場合もあります。
これらは、免疫力が低下したり自律神経が乱れることによって唾液の分泌量が減り、ドライマウスになってしまうものです。
ちなみに、最も多いのは薬の副作用によるものだと考えられています。
生活習慣病や持病などで複数の薬を日常的に服用している方は、特に症状が出やすくなっています。
ドライマウス気味だなと感じたら、担当医に相談して減薬したり、薬を変えてみると言った対策を取ると良いでしょう。
対策とは何があるか
では、改善するには、どのような対策を取ればよいのでしょうか。
まずは、食べ物をよくかんで食べることです。
よくかんであごを動かすことで、唾液の分泌が促され、口の中の乾きが緩和されます。
柔らかい食べ物だからといってよくかまずに食べてはいけません。
カフェインやアルコール、タバコも原因の一つになるので、できる限り控えたほうが良いでしょう。
塩気の多い食べ物も、喉の渇きを引き起こすので良くありません。
加湿器を使ったり、鼻呼吸を心がけるのも大切です。
乾いた空気を口から吸い込むと、口の中を乾燥させてしまいます。
どうしても口の中が乾くときは、ガムを噛んだりトローチを舐めるのが有効です。
余計なものを食べたくない場合は、うがい薬などを使用すると良いでしょう。
そのほか、なるべくストレスを溜めないように、自分にあったストレス対象法を見つけてください。
簡単な対策をいくつか紹介しましたが、これらはあくまで対処法に過ぎません。
そのマウスの中には、健康に関わる重大な疾患が隠れている場合もあります。
長く続き、気になる場合は、すみやかに病院へ行き医師の診断を仰ぐようにしましょう。