口臭の原因とその種類とは

年齢を重ねると気になり出すことが多い口臭は、どのようなことが原因で発生することが多いのでしょうか。口臭の原因を把握しておけば、予防や改善も容易になるでしょう。今回は、口臭の原因と種類について紹介していくので、参考にしてみてください。

目次【記事の内容】

口臭の原因の多くはバクテリア

発生すると気になる口臭の原因は、「バクテリア」が関係しています。バクテリアは、歯磨きを実施している方でも、1,000~2,000億個は口内に存在しているのです。

歯磨きをあまりしていない方の場合は、4,000億個~6,000億個、ほとんど歯磨きを実施しない方の場合は、1兆個ほどバクテリアが口内に存在していると言われています。

そもそも、バクテリアは体の中に病原菌が入り込まないように、健康的に生活する上では大切な存在です。その反面、「揮発性硫化化合物」というガスも発生するため、口臭の原因になってしまいます。

揮発性硫化化合物は、野菜の腐ったようなニオイのする「メチルメルカプタン」、卵の腐ったようなニオイのする「硫化水素」、生ゴミのようなニオイのする「ジメチルサルファイド」などから構成されており、独特な嫌な臭いが特徴です。

そのため、口臭を予防するためには、バクテリアの存在をどれだけ抑制することができるのかが大切なポイントになります。

唾液がバクテリアを抑制する

バクテリアによる口臭を改善するために効果を発揮してくれるのが、「唾液」です。口臭の原因であるバクテリアは、酸素が少ない環境を好む性質を持っています。反対に、酸素が多い環境では、バクテリアは増殖しません。

唾液は、バクテリアが苦手な酸素を口の中に供給する働きがあるため、唾液の分泌が増えるほど、バクテリアを抑制し、口臭を抑えるきっかけにすることができます。

口の中が乾燥している場合は、唾液が上手く分泌されておらず、バクテリアが繁殖するきっかけになるので、注意が必要です。そんな時は、ガムを噛むことでも唾液の分泌を促すことができるので、意識的にガムを噛むことを検討してみてください。

口臭の種類

口臭の原因には、いくつか種類があります。どのような種類が口臭の原因になるのか、紹介していくので、参考にしてみてください。

1.生理的口臭

バクテリアの原因となる口臭といえるのが「生理的口臭」です。睡眠中にバクテリアが増殖する「起床時口臭」や唾液の分泌が低下することで発生する口臭「空腹時口臭」・「緊張時口臭」・「口呼吸に伴う口臭」があります。

他にも、加齢による口臭も原因の一つで、年齢を重ねるごとに発生するので、注意が必要です。

2.病的口臭

虫歯や歯周病といった口内の病気の他に、鼻やのど、呼吸器などの病気も口臭の原因になることがあります。疾患によって口臭が発生するのが「病的口臭」です。

根本的な解決が望めないと、口臭を予防することができないので、気長に治療を続けることが重要になります。

3.外的要因の口臭

ネギやニラといったニオイが強い食べ物の摂取することで発生する「外的要因の口臭」もあります。基本的に、外的要因の口臭は、時間経過と共に改善される傾向にあるので、時間が経てば改善されるのが特徴です。

また歯磨きを実施することでも、口臭が改善されることもあるので、外的要因の口臭が気になる場合は、オーラルケアを実施してみてください。

口臭が気になる場合は歯科検診

口臭の原因となるバクテリアは、唾液の分泌などで改善することができます。また他の口臭の種類についても、解決方法を実施すれば、口臭を改善することができるでしょう。

それでも口臭が改善されず、気になるという方は、歯科検診を実施してみてください。歯科検診では、口臭の原因の他にも、虫歯や歯周病の早期発見にも繋がるので、歯を健康に維持することができます。

口内環境を整えるためにも、歯科検診を行い、口臭を予防してみてください。