歯磨きのし過ぎがもたらすものとは

口内環境を整えて、歯を健康な状態にしてくれる歯磨きは、しすぎると悪影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。また正しく磨くためには、どれくらいの時間が必要なのでしょうか。今回は、歯磨きのしすぎによる歯の影響や歯磨きの時間について、詳しく紹介していきます。

目次【記事の内容】

歯磨きによる歯への影響

歯を綺麗にする歯磨きですが、しすぎるとどのような影響を与えるのでしょうか。歯への影響について紹介していくので、参考にしてみてください。

1.エナメル質が剥がれる

長く歯磨きをしすぎると、エナメル質が削れてしまったり、傷がついてしまう恐れがあります。歯は硬いことから、少し力強く磨いても大丈夫と考える方もいますが、歯磨きのしすぎは知覚過敏の一因となるため、注意が必要です。

歯磨きの目的は、食後に発生するプラークや食べかすを除去することになります。うがいでは落ちにくいので、150g程度の力加減で、1本の歯を10回~20回ほど磨くことが大切です。

そのため、力強く磨いたり、長時間同じ歯を磨いていると、歯に負担をかけてしまい、傷をつけてしまう原因になるので注意しましょう。

2.歯茎が傷む

歯磨きのしすぎは、歯の表面にあるエナメル質を傷つけてしまうだけでなく、歯茎が下がってしまう歯肉の退縮やフェスツーンというタコができる原因になる可能性があります。

歯茎は想像以上にデリケートにできているため、歯磨きのしすぎで弱ってしまう恐れがあるでしょう。歯ブラシで簡単に弱ってしまうので、適度な時間で歯を磨くことが大切です。

歯磨きに必要な時間の目安

歯磨きのしすぎは、歯や歯茎に悪影響を及ぼす可能性があることがわかりました。実際には、どれくらいの時間磨くのがいいのでしょうか。歯磨きの必要な時間の目安について紹介していきます。

1.3分間が理想

一度の歯磨きに行う、歯磨きの時間は、3分間が理想と言われています。永久歯は28本の歯があり、1本につき10回~20回ほど小刻みに動かして磨いていけば、3分間で歯磨きを完了させることが可能です。

子供の場合は、自分で歯磨きを行うだけでは十分ではない可能性があるので、保護者の方が仕上げを行ってあげる必要があります。

2.3分間の歯磨きの後はデンタルフロス

歯磨き自体は、しすぎると歯や歯茎に悪影響を及ぼす可能性があります。歯磨きの後に、デンタルフロスで歯の隙間などのプラークや食べかすを除去することは大切です。

歯磨きだけでは、綺麗にプラークや食べかすを除去できないことも多いので、デンタルフロスを活用して、口内環境を整えていきましょう。

3.長時間磨くよりも磨き方が大切

歯磨きのしすぎで、歯や歯茎に影響を及ぼすくらいであれば、正しい磨き方で短時間で磨く方が、効率がいいこともあります。磨き方は、毛先の当て方や力加減、動かし方が肝心です。

特に力加減は強すぎると、長時間磨くのと同様に、歯のエナメル質を傷つけてしまう恐れがあります。出来るだけ弱い力で磨くことが大切ですが、弱すぎるのも汚れを十分に除去できない可能性があるので、適度な力加減を覚えることが重要です。

動かし方も覚えて実施すれば、理想的な歯磨き時間である3分ほどで磨くことができるので、意識して歯磨きを行っていきましょう。

歯磨きのしすぎで口内環境を悪化させないように注意

歯磨きは、口内環境を整える上で大切です。しかし、歯磨きのしすぎは、歯や歯茎を傷つける原因になるので、注意が必要になります。

目安の3分間を意識して歯磨きを行い、それ以上は歯磨きに時間をかけないことが重要です。歯磨きに時間をかけるよりも、その後のデンタルフロスの時間を設ける方が、口内環境を整えることができます。

オーラルケアの基本を覚えて、綺麗な歯を維持するように努めていきましょう。